建物は、主に耐用年数で修繕や改修時期を考えますが、屋上屋根、外壁、給排水管などの大規模な改修と、建物を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要になります。
修繕や改修によって、劣化し古くなった資産に付加価値を付け、また様々な災害(地震、豪雨、台風)等から皆様の生命を守ことにもなります。

 

 主な住宅・建物の構造別耐用年数(※用途により異なります)

                                    木 造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20年〜22年
                                    鉄骨造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34年

                                    レンガ造、石造、ブロック造・・・・・・・・・38年
                                    鉄筋コンクリート、鉄筋鉄骨コンクリート・・・47年

 

屋外機械式立体駐車場
取替え 25年〜30年
塗替え 10年〜15年

ゴミ置場(可燃物、不燃物)
改修 10年~15年

屋内機械式立体駐車場
取替え 25年〜30年
塗替え 10年〜15年

受水槽ポンプ
 取替え 15年~20年

自転車バイク置場
塗替え 10年〜15年

受水槽取替え
取替え 25年~30年
塗替え 10年~15年

 

 建物は、どんなに、定期的に管理を行っていても劣化現象が発生しましす。劣化の状況を抑える修繕及び大規模修繕(改修)を適切な時期に行う為の長期修繕計画書の作成ならびにそれに基づいた積立金が必要になります。原則、計画書通りに建物の維持管理、各種保守管理に努めることが大切です。当社では、「どの箇所を」 「いつ」 「いくらで」 等を考慮し、数十年に及ぶ総合管理を行う為にかかる費用を割り出し、年間、月ごとに必要な積立金等を算出するなどの長期修繕計画書の作成及びコンサルティングを行っています。

 

 

 

 

   長期修繕計画書の作成費用   ¥3,000〜   (税抜き)

長期修繕計画書資料

コンクリート、タイル、モルタル等      

 下記のような状態の場合、修繕・改修を行う時期です。

適切な時期に、修繕を行わなければ、必要以上に費用が増加する場合があります。
 

 修繕時期と工法の詳細・・・・・・設計業務の流れと費用

 建物の維持保全について・・・・建物の定期報告書 

 劣化現象

状   態

 チョーキング現象

(白亜化)

吹付タイル等の旧塗膜が、紫外線・水分等によって、塗膜樹脂が分解し、塗膜表面が粉状になり触れると粉がつく状態です。

 劣化現象

状   態

 塗膜汚れ及び
コケ・藻

空気中の汚れ等が、雨だれとなって付着し、また日当たり不良等の環境化でコケ・藻発生付着により美観を損ねている状態です。

 劣化現象

状   態

 

 塗膜の亀裂

 

経年による温度差や乾湿によって塗膜が劣化し、 現仕上塗膜の表面が細かく割れている状態です。

 劣化現象

状   態

 

下地調整剤の浮き

躯体コンクリートの巣穴や段差等を調整する為に、セメント系下地をコンクリート上に施していますが、建物に加わる外力及び、ひび割れから水分が浸入し、相互の付着力低下による接着不良の状態です。

 

 劣化現象

状   態

タイル面 ひび割れ
(クラック)

 

躯体の動きにより起きるタイル表面の割れ目です。また、乾燥の際及び季節により異なる温度・乾湿の差によって体積収縮(熱による拡張)が生じ、割れ目ができた状態で、タイル張りの場合、下地コンクリートとの密着度が良好であればあるほど発生しやすくなります。

 

 劣化現象

状   態


 コンクリート面                 ひび割れ
(クラック)

              

躯体の動きにより起きるコンクリート表面の割れ目です。また、セメント製品は乾燥の際及び季節により異なる温度・乾湿の差によって体積収縮(熱による拡張)が生じ、割れ目ができた状態です。

 劣化現象

状   態

 白華現象
(エフロレッセンス)

  
コンクリート内のアルカリ成分がひび割れに沿って水分と共に流出し、白い結晶となっている状態です。水廻りによる白華現象はコンクリートの劣化が生じていることを示しています。

 

 劣化現象

状   態


白華現象
(エフロレッセンス)

石貼り(土間床)

 
土間コンクリートの上に、石を貼る為に敷きモルタルをおこないますが、土間独特の湿気が発生し、経年劣化したモルタルに含まれている水成分(劣化成分)が、目地部を通して浮き上がり、空気に触れた時に反応をおこし白く凝固する状態です。

 

 劣化現象

状   態

曝裂・鉄筋露出

・押出し

 (手摺内側)

 

ひび割れ部分等から、水や炭酸ガスがコンクリート内へ浸入することにより、コンクリート内部の鉄筋に錆が発生し体積が膨張し、周囲のコンクリートを押出し破壊する状態です。

 

 

 劣化現象

状   態


曝裂・鉄筋露出

・押出し 
(外壁面)

 

表面のひび割れ部分から、水や炭酸ガスが、コンクリート内部へ侵入することにより、鉄筋が錆、その結果膨張し、コンクリートを押出しています。鉄筋の錆汚れが、壁面に流れ出し景観をも損ねている状態です。

 

 

パイプシャフト、機械式立体駐車場等

 下記のような状態の場合、修繕・改修を行う時期です。

適切な時期に、修繕を行わなければ必要以上に費用が増加する場合があります。
 

 修繕時期と工法の詳細・・・・・設計業務の流れと費用

 建物の維持保全について・・・建物の定期報告書

 劣化現象

状   態

 さび

さびは塗膜劣化の種類の中でも最も重要な劣化指標となるものです。さびにはふくれを伴わないさびと、ふくれが破れて発生する、ふくれさびがあり、分布状態も全面的に均等に分布している場合、部分的に密集している場合、糸状に密集している場合などいろいろあります。

 劣化現象

状   態

  はがれ(剥離)

はがれは塗膜と鋼材面あるいは、塗膜と塗膜の間の付着力が低下した時に生じ、塗膜が消失している状態です。

 劣化現象

状   態

 わ れ

 塗膜のわれ(チェッキング、クラッキング)は塗膜内部のひずみによって生じます。

 劣化現象

状   態

 ふくれ

ふくれは塗膜の表層や鋼材面と塗膜の間に発生する気体、または液体による圧力が塗膜の付着力や凝集力により大きくなった場合に発生し、浸水または高湿度条件で起こりやすくなります

 劣化現象

状   態

変褐色

塗膜中の着色顔料が紫外線などにより変質したり、塗膜中の特定顔料の脱落などにより着色度合いのバランスが崩れるなどして、塗膜の色調が変化することを“変色”といい、紫外線などにより塗膜表面が分解して粉状になるチョーキングを起こしたり、塗膜中の顔料の性能が低下するなどして、塗膜の薄れることを“褐色”といいます。

 劣化現象

状   態

失 沢

塗膜の劣化にともなって光沢は次第に減少します。チョーキングによる光沢の現象が最も一般的ですが、塗膜表面の凹凸・しわ・亀裂・汚れなどによっても光沢は減少します。

 劣化現象

状   態

 チョーキング

(白亜化)

  
チョーキングは塗膜の表面が粉化して次第に消耗していく現象で、塗膜の変褐色と密接な関係があります。

 

 屋上防水、バルコニー床防水、シーリング等

 下記のような状態の場合、修繕・改修を行う時期です。 

適切な時期に、修繕を行わなければ必要以上に費用が増加する場合があります。
 

 修繕時期と工法の詳細・・・・・設計業務の流れと費用

 建物の維持保全について・・・建物の定期報告書

 劣化現象

状   態

変褐色

防水層表面の着色材が、紫外線などにより、変色し、着色度合のバランスが崩れる、または、防水表面が分解し、粉上になり雨等に流され着色度合が低下した状態です。

 劣化現象

状   態

はがれ

防水層と防水層 (平めん)のジョイト部で主に発生しやすく、接着材が劣化し、粘着力が低下し発生した状態です。

 劣化現象

状   態

ふくれ

屋上防水は使う材料により異なりますが、経年劣化により、コンクリートと防水層、防水層と下地材の間に空気が溜まっている状態です。 防水層と防水層の間に水が入りこみ生じる事もあります。

 劣化現象

状   態

割れ

特に防水層の立ち上がりと呼ばれれる、ジョイントの部分、入隅、出隅で発生しやすく、接着材の成分等が劣化し、防水層に悪影響を及ぼし、ヒビ、割れが生じる状態です。

 劣化現象

状   態

水たまり

経年劣化により、数層の防水層の表面に凹凸が生じ、水たまりが起こる状態です。台風 大雨等により土が排水口廻りにたまり発生する場合もあります。また、新築直後から、水が流れるのに必要な勾配が不足していて起こるケースもあります。

 劣化現象

状   態

モルタル砂状化

モルタルは、セメント、水、砂で形成されますが経年劣化により、モルタル表面上のセメントが無くなり砂だけが見える状態です。床クラック発生の一要因でもあります。

 劣化現象

状   態

やぶれ

  経年劣化により、紫外線等を受け、摩耗等により生じる現象と、台風 風災害により、飛散物が接触し発生する場合があります。

 室内の水道管、給湯管、トイレの汚水管、流し台、洗面化粧台、浴槽の排水管の劣化は、普段は目に見えない床下にあります。また、屋外の汚水管、雨水管等は、地中に埋設されていますので、劣化状況の判断が困難です。よって、耐用年数で判断するかファイバースコープ等にて調査いたします。


 修繕時期と工法の詳細・・・・・・設計業務の流れと費用
 水漏れ、雨漏れ等について・・・修繕・改修(工事)水漏れ / 保険請求の資料

 箇 所

耐用年数

設備管

水道管   20〜25年

給湯管     〃

汚水管     〃

ガス管     〃

 箇 所

耐用年数

設備管

 

屋外汚水管 20〜25年

 箇 所

耐用年数

設備管

 

屋外雨水管 20〜25年

 箇 所

耐用年数

連結送水管

 

屋外    20〜25年

 箇 所

耐用年数

通 気 管

 

室内・外  15〜20年

(※製品により耐用年数は異なります)

 修繕時期が過ぎた(遅れた)ため、費用増加につながる(つながった)事例

修繕時期と工法の詳細・・・・・・設計業務と流れと費用

建物の維持保全について・・・・建物の定期報告書

 劣化現象

状   態

 ・コンクリート破壊 

・鉄筋押出し 
・タイル亀裂 
・白樺

構造体(躯体)である鉄筋コンクリートがなんらかの外的要因と経年劣化により破壊され、タイルに生じたクラックから雨水が浸入し白樺が発生し、タイルの剥離落下が起きた状態です。表面仕上げ材のタイルだけでなく、鉄筋コンクリート(躯体)構造体の修繕が必要になり費用増加になります。

 劣化現象

状   態

・天井クラック
・白樺
・塗膜浮き剥離

・壁
・タイル壁クラック

・白樺(凝固)
・タイル、コンクリート浮き

原因は屋根防水の経年劣化による雨漏れです。防水層に亀裂(やぶれ)ができ、長年に、わたり少しずつ雨水が浸入したために天井に劣化が生じた状態です。劣化が生じている部分だけでなく、全体の修繕が必要になり費用増加になります。

 劣化現象

状   態

・天井クラック
・白樺
・塗膜剥離
・鉄筋露出
 

原因は、コンクリート庇部分の雨かかりで、水切り目地(先端部溝)がありますが、適切に水が切れず、コンクリート表面と塗膜の間への雨水の侵入による剥離、また施工不良による鉄筋露出等により天井に劣化が生じた状態です。経年により、コンクリートが中性化しており、全体のはつり等の修繕が必要になり、費用増加になります。

 劣化現象

状   態

・天井クラック
・白樺
・塗膜剥離
・コンクリート浮き

鉄筋爆裂(押出し)

原因は、屋根防水の経年劣化による雨漏れです。防水層に亀裂(やぶれ)ができ、長年にわたり少しずつ雨水がコンクリート表面と塗膜の間に侵入し白樺が発生し、剥離が生じた状態です。劣化が進行すれば、鉄筋が錆び、コンクリート表面を押出し、剥離落下につながる危険な状態です。塗膜表面だけでなく、コンクリート中の鉄筋も劣化しており、その修繕が必要になり、費用増加になります。

 

 劣化現象

状   態

・手摺りクラック
・雨だれ
・塗膜の完全剥離
・コンクリート浮き

 吹付けタイル等の旧塗膜が、空気中の汚れ、雨だれ、紫外線等により、チーョキング状態を経て完全に剥離してしまい、コンクリートがむき出しになっています。コンクリートの構造体を傷めている状態です。コンクリート手摺全体のハツリ出し、モルタルの全面塗替え等の修繕が必要になり費用増加になります。

 劣化現象

状   態

・手摺りクラック
・塗膜の完全剥離
・コンクリート表面砂状化
・コンクリート表面中性化

 吹付けタイル等の旧塗膜が、完全に剥離してクラックを通じ、雨水等が浸入し、コンクリートの中性化(劣化)がおき、表面に砂状化が発生している状態です。コンクリートに穴を開け、中性化防止等の対策をしなければならないなどのおおがかりな修繕が必要になり費用増加になります。

 劣化現象

状   態

 ・石の表面白樺

・石の敷きモルタル劣化
・目地部からの劣化成分を含んだ水分の滲み出し

外部階段の踊場(おどりば)、踏面(ふみつら)、蹴上(けあげ)部位ともに、なんらかの外的要因若しくは、経年劣化により、石貼りの目地部分が破壊され、そこから、雨水等が侵入し溜まります。既存の敷きモルタルに混ざり、さらに、それを劣化させます。次の降雨時に、劣化成分を含んだ雨水が目地を通じて滲み出し、空気に触れ化学反応が発生します。この状況を『白樺』といいます。白樺現象が繰り返されて数層の凝固が石表面全体に広がった状態です。水洗い、薬液洗浄等では、元通りにはならず、石の貼替えが必要になり費用増加になります。

 劣化現象

状   態

・鉄部の腐食
・鉄部の磨耗
・鉄部の断裂


鉄部の適切な塗替え(修繕)時期は、7年ですが、この看板の鉄部は20年以上、保守管理が放置されたことで、劣化し、柱、胴縁が、腐食磨耗していました。その為、自然災害防止による、解体撤去工事が必要になり、通常より費用増加になった事例です。

 

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